ミナムさんの日常。

ミナムさんの日常。

命灯

ひとつの“命灯”が燃え尽きて

ひとつの“命”が宿って

そうして世界は廻っていく

でもね


燃え尽きた“命灯”が

遺した思い出の数々は

消えることのない宝物


小さい頃から世話になったね

身体が弱かった僕の看病を

2人で一生懸命してくれて

僕はこんなに強くなったよ


伝えきれないほどの「ありがとう」を

これからたくさん伝えていくよ

お墓参りや 歌を歌うとか

僕にできるやり方で


数えきれないほどの思い出を

ひとつひとつ大事にしていくよ

懐かしい味 思い出の道

僕の中でずっとずっと


親が仕事を休めない

そんな日はいつも2人が

僕の遊び相手になってくれた

例えば


バドミントンをしたり

一緒におやつを作ったり

畑耕したりもしたね


欲しいもの全部

カゴに入れる僕を

叱ってくれたりもしたよね


2人がいてくれたからこそ

僕は

優しい人に育ちました


「ごめんね」の言葉が素直に言えず

ワガママな時期もあったけれど

笑顔で並ぶ 2人の写真

心を込めて手を合わせて


お別れの日に流れ落ちた涙

頭をよぎるたくさんの思い出も

記憶の中で 生きる2人を

忘れないよ ずっとずっと…


空の上から見守ってるとか

星になって君を見ているよとか

よく言うけれど そんな遠いとこじゃなくて

すぐそばに居てくれてるような

そんな気がするんだ


部活とか彼氏とかにかまけて

しばらく疎遠になっていたね

年賀状とか 僕の誕生日とか

欠かさず覚えてくれてたのに


久し振りに会いに来た僕のことを

とても喜んで迎えてくれた

歌って踊る 僕の姿を

嬉しそうに見てくれた


伝えきれないほどの「ありがとう」を

これからたくさん伝えていくよ

お墓参りや 歌を歌うとか

僕にできるやり方で


数えきれないほどの思い出を

ひとつひとつ大事にしていくよ

懐かしい味 思い出の道

僕の中でずっとずっと

2人仲良く過ごしてるかな?

忘れないよ ずっとずっと


ひとつの“命灯”が燃え尽きて

ひとつの“命”が宿って

そうして世界は廻っていく

でもね


燃え尽きた“命灯”が

遺した思い出の数々は

消えることのない宝物